武道の定義
武道は、武士道の伝統に由来する日本で体系化された武技の修錬による心技一如の運動文化で、心技体を一体として鍛え、人格を磨き、道徳心を高め、礼節を尊重する態度を養う、人間形成の道であり、柔道、剣道、弓道、相撲、空手道、合気道、少林寺拳法、なぎなた、銃剣道の総称を言う。
日本武道館 武道の振興・普及
武の意義
武と云う字は、戈と止の二字よりなる会意文字である。文字の起源と意義を解説した書物(後漢の許慎撰)の中に、武は撫なり、止戈なり、禍乱を鎮撫するなり、禍乱を平定して人道の本に復せしめ、敵を愛撫統一することが、武の本義なりと説いている。つまりは、武の本義は、人と人との争いを止め、平和と文化に貢献する、和協の道を表した道徳的内容をもつものであり、いたずらに敵を傷つけ、争闘を求め、敵に勝つことのみが目的ではないのである。
武道の本質
武の本義に従い、その目的を達するための道であり、その目的を達成するために必要な、武の体と、武の用益を極める道をである。武の体とは、攻防の技であり、術であり、略である。武の用とは、攻防の術技たる武の体を、道徳的、倫理的意義を有する。つまり、真の武道と云うものは、争いを求め、相手を倒し、自己の名誉や、自身の幸福のみを追求する道ではなく、人を生かして我も生き、人を立て我も立てられるということ。自他共栄(少林寺拳法では自他共楽)を理想とする道であり、武の体を武の用たる修身、除悪、治乱、益世の目的に合一させる、処世の根元となるべき、人づくりの大道でなければならないのである。
現代武道について
上記の通り武道は、本来闘争の「術」として構築されてきたものが、人間教育の「道」 としてあらたな意義を確立したものである。しかし、競技スポーツ化した武道 においては、「道」としての意義が十分には発揮されていない現状も見受けられる。現在はコロナ禍の影響からか様々な武道の技術動画を目にする。時代錯誤の見世物の如きものや、プロスポーツに近いようなものまでを、真の武道というのであろうか?
そしてまた、この種のものが、科学の発達した現代に於て、人類の平和と幸福に貢献する「道」として、実際に必要なものであるといえるのであろうか?疑問をいだかずにはいられない。
そうした武道の現状や在り方について考えることを通して、すぐれた人間 教育の「道」となり得る武道とはいかなるものなのか?少林寺拳法では、人づくりの行であることを標榜する主張とその意義をより深く理解するために日々の修練を大切にしている。
武道を始める・学ぶきっかけは何でもいいのだが
子どもであれば「学校でいじめられないように」「落ち着きを持ってもらいたい」「強くなりたい」などが入門時の動機の記入欄に見受けられる。
一宮市中学生の自殺に見る教育現場でのいじめ問題と少林寺拳法の役割
また大人であれば、ストレス発散やダイエットなどがよく見るケース。
いずれにせよ、私はきっかけは何でもいいのでは?と思う。またこのような言い方は不適切かもしれないが何を選択されても問題はないと思う。但し上記の現代武道についてを理解した上で、子どもであれば、それらを学ぶ際には、保護者の理解も当然必要であり、目標設定が必要なのではないかと考える。
当然、私は道場の中ではそのような環境づくりが指導者としての大前提であると考える。少林寺拳法の基本的要素である「人、人、人 全ては人の質にある」と開祖が説かれたこの言葉のように、リーダーとなる人間の質によって良くも悪くもなる。といった言葉の通り、少林寺拳法ではその特徴を最大限に活かせることが指導者の原点でもあり、着地点でもあると考える。
少林寺拳法とは
一宮市で武道を学ばれるのであれば
私は市内や近隣の他の団体の先生方とも交流は多く、素晴らしい理論の先生方も多数見えます。(実践できていない方も稀に見受けられますが)前述した通り、武道の本質を皆様に伝えようと努力されている道場であれば、志は同じであると考える。それこそがこの一宮市で生きてくることを切に願います。
少林寺拳法をしている根本は、相手を傷つけずに自分を守る、護身術的な要素が強いことを再確認しました。
そして、これからは術と道を意識して生活したいです。
よく理解していこう!次は昇段試験でこれ出るぜ!笑
こんなに難しくはないけどね・・・(笑)
頑張ります💪
今までは闘争の「術」が人間教育の「道」だったはずの武道が、今では競技スポーツ化しているのを疑問に思い、少林寺拳法の技術を見世物にしないようにしたいです。
少林寺拳法の技術はあくまでも手段であり、目的は別にあるということ。私たちの技術は仲間作りを基本とし、多くの仲間で一つづつ大きな目標をクリアしていけばいいと思う。まずはこの一宮市からでも拡げられるように頑張るので手を貸してください
少林寺拳法のあり方を改めて思い出すことが出来ました。
私は、少林寺拳法のあり方を理解した上で練習に励んでいこうと思います!
早く昇段し、高校生になったら学科の方もしっかり勉強しながら武道のあり方をしっかり捉え、前を向いて歩けるように頑張ってください。めっちゃ期待しています。