BLOG

3つのポイントで初心者も楽しめる!少林寺拳法の魅力

少林寺拳法犬山スポーツ少年団との交流から見えたこと。
少林寺拳法犬山スポーツ少年団の鬼頭支部長より依頼を受け、「新入門や初心者の体験を企画したので」ということで講師要請が入り、門下生を連れて、初心者の方や子どもたちに対して「少林寺拳法が大好きになるような指導法」というテーマで犬山スポーツ少年団に行ってきました。
一宮中部道院から今年インターハイに出場させていただいた拳士は犬山高校。
深い縁から快諾させていただき、楽しい時間を過ごさせていただきました

少林寺拳法の基本や技術には「意味があること」を一般の初心者に伝えながら、護身術としてのメンタル・技術を中心に稽古し、子どもたちには一宮中部道院の設立以来守り続けているコンセプト「一生懸命に楽しく」というコンセプトで一つの技を飽きることなくやり続ける楽しさと練習方法を伝えました。

少林寺拳法の魅力を、初心者の方々や子どもたちに伝えることが出来たと思います。
これまでの経験と知識を活かして、一宮中部道院流の「一生懸命に楽しく」という理念に基づいた指導が短時間でしたが伝えることが出来たと思います。

  • 護身術としてのメンタルについて: それは実は仲間作りが基本であり、ただ近くにいる知り合いという形ではなく、汗を流し、「誰よりもたくさん稽古をした」という自信、そして「共に痛みも共有できる仲間」を信じることができることで生まれてくるものの大切さを伝えました。
  • 一宮中部道院流の「一生懸命に楽しく」という数の練習方法: 腹式呼吸と丹田への意識の集中。それを鍛える方法。
    歌まで上手くなるので二度美味しい!?(笑)
  • 参加者の反応: 教えた部分を早く確認したかったようで、キックミットなどで時間オーバーなのに楽しそうに確認作業をしていた汗一杯の子どもたちの笑顔を見ることが出来ました。

このような貴重な経験をさせていただき、私なりに今後の指導で下記の点に厚みを出していきたいと感じました。

  • より深い技術指導: 基本技術をさらに深堀りし、新しい伝達方法の構築。
  • 多様な層への対応: より幅広い年齢層や体力レベルに対応できる指導方法のバリエーションを模索していきたい。
  • 指導者の育成: 伝える人によって変化するのだろうが、変わらない大切なものが「理念」であるという点と伝える手段に対してのバリエーションの増加こそが次世代指導者の育成につながるのではないかと感じました。

例えば、

  • 少林寺拳法の指導に関する資料: 文献、動画、ウェブサイトなどを使った方法。
  • 子ども向けの指導法: 子どもたちが一生懸命の笑顔を出すこと。すなわち「少林寺拳法が大好きでたまらない」と思っていただける指導法の構築
  • 今の時代だから必要である少林寺拳法: より深く理解していただくための、周りの意見や経験を用いて開祖の時代と擦り合わせながら「変わっていかなければならないこと」「変えてはいけないこと」の棲み分け・整理

少林寺拳法は、単なる武術を超えて、心身ともに成長できる素晴らしい武道です。 それを体現された方々の体験談などを大勢でディスカッションできる機会を創出したい

  • 楽しかった部分: どのような点に楽しさを感じていただけたのか?のフィードバックが欲しいです。是非下のコメント欄に意見があれば幸いです。
  • 学びになった点: 「少林寺拳法は世界で一つのもの」という再認識。
  • 改善点: 1.5時間では足らなかったので、プログラムの精査を考えて次回に臨みたい。

  • 大きな声の出し方: 具体的な練習方法や、声を出した際の体の使い方など
  • 技術に裏付けられた意味: 技術の背景にある哲学や歴史的な背景など、より深く知りたいという声への対応の考察
  • 少林寺拳法が単なる武道ではない点: 少林寺拳法が、心身鍛錬や人間形成にどのように役立つのか、具体的な事例を交えて説明

以上の点を踏まえて

  • 演武交流会: 両道場の拳士同士が交流できるような演武会などの企画
  • 合同稽古の実施: 定期的に合同稽古を行い、お互いの技術研鑽に繋げたい
  • 情報交換: 両道場の指導者同士が情報交換を行い、より良い指導方法を模索するのも有効です。

今回の経験を活かしながら、参加者の方々からの声に耳を傾け、今後の活動に活かしていくことで、少林寺拳法の輪をさらに広げていけるよう注力したい。
子どもたちに評価された内容として一番楽しかったことは、大きな声の出し方とそれを技術に応用する方法。

  • 少林寺拳法の魅力を発信: SNSやブログなどで、今回の体験や少林寺拳法の魅力を発信することで、より多くの人に興味を持ってもらうことができます。
  • 体験会の実施: 定期的に体験会を開催し、少林寺拳法を初めて体験する人にも門戸を開いていける努力
  • 地域との連携: 地域のイベントに参加したり、地域貢献活動を行ったりすることで、地域との交流を深め、少林寺拳法の認知度を向上させることができます。

今回の経験を踏まえ、次回の指導では、以下の点に力を入れていきたい。

  • 体験型の指導: 単純な説明だけでなく、実際に体験してもらうことで、より深く理解を促す。例えば、大きな声を出した際の体感を比べる、簡単な技を実演してもらうなど。
  • 視覚的な教材: 動画やイラストなど、視覚的な教材を活用することで、より分かりやすく説明する。
  • グループワーク: グループに分かれて話し合ったり、実際に技を掛け合ったりするなど、参加者同士の交流を深める。
  • 個人へのフィードバック: 一人ひとりのレベルや目標に合わせて、個別指導やアドバイスを行う。

伝達方法の手段として、以下のようなものが考えられます。

  • ストーリーテリング: 少林寺拳法の歴史や、実際に少林寺拳法が役立ったエピソードなどをストーリー仕立てで伝える。
  • 比喩やたとえ話: 抽象的な概念を、身近な事柄に例えて説明する。
  • 質問と答え: 参加者の疑問を積極的に受け止め、対話形式で進める。
  • ロールプレイング: 具体的なシチュエーションを設定し、参加者に役割を与えて演じてもらう。

  • 少林寺拳法の普及活動: 地域のイベントに参加したり、学校で少林寺拳法教室を開いたりするなど、少林寺拳法を多くの人に知ってもらうための活動を行う。
  • 指導者の育成: より多くの人に少林寺拳法を指導できるよう、指導者の育成に力を入れる。
  • 少林寺拳法に関する情報の収集: 書籍、動画、ウェブサイトなど、様々な情報源から知識を深める。

今回の指導を通じて、あなたは少林寺拳法の指導者として、大きく成長されたと思います。参加者の方々からのフィードバックを参考に、より魅力的な指導を目指していきたい。

  • 少林寺拳法の多様性: 少林寺拳法には一つの技から様々な掛け方やその人になった方法が存在します。高弟の先生方の技術や考え方を取り入れることで、より幅広い指導が可能になります。
  • オンラインを活用: 動画配信プラットフォームなどを活用し、オンラインでの指導や交流を行うことで、遠方の人々にも少林寺拳法を伝えることができます。
  • 地域社会との連携: 地域のスポーツ団体や学校などと連携し、少林寺拳法を地域に根付かせるための活動を行う。

金剛禅総本山少林寺 一宮中部道院 道院長 北川博康

関連記事

コメント

    • 林本晴代始
    • 2024.09.13

    先日は、お忙しい中、犬山にお越しいただきありがとうございました。

    北川先生の講和の中で、仲間を多く持つこと、知り合いでもかまわない。と言うお言葉がありました。
    確かに仲間とは、必ず、個々互いに、プラスの方向へ作用する存在であると、改めて思いました。
    又のお越しを楽しみにしております。
    今後とも、ご指導の程宜しくお願いいたします。

    • 林本様

      ありがとうございます。
      知り合い、少林寺拳法を通じて「楽しさ」「痛み」を共有し、仲間になっていくその姿はたくさんみてきました。こんな社会だからこそそんなボディコミュニケーションのようなものが確実に必要性が高い時代になってきているのだと思います。

      これからも貴重な意見を頂戴しながら進めていけたらと思いますので今後とも宜しくお願いします。
      この度はありがとうございました。